はじめに
「将来のためにNISAを使いたいけれど、実際にどれくらい増えるかイメージできない」──そんな30代の方向けに、本記事では毎月3万円を新NISAで積み立てた場合の将来額をシミュレーションで分かりやすく解説します。リスクとメリットも整理しつつ、長期投資のイメージを掴んでいただければ幸いです。
1. 新NISAの基本をおさらい
- 年間投資枠:つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円(合計360万円)
- 非課税期間:無期限(長期保有に向く制度です)
- 毎月3万円の積立は「つみたて投資枠」内で収まります
- 少額から始められるので投資初心者にも向いています
2. 毎月3万円を積み立てた場合の将来シミュレーション
以下は前提に基づく概算シミュレーションです。実際の運用結果は市場環境や手数料等で変わりますので、参考値としてご覧ください。
前提条件
- 毎月積立額:30,000円
- 想定年利(年率):3% / 5% / 7%
- 積立期間(開始年齢→終了65歳):30歳→35年、35歳→30年、39歳→26年
- 計算方法:毎月末に積立→月利に換算して複利計算(将来価値の公式を利用)
シミュレーション結果(概算)
開始年齢 | 積立年数 | 元本(積立総額) | 年利3%(概算) | 年利5%(概算) | 年利7%(概算) |
---|---|---|---|---|---|
30歳 | 35年 | 1,260万円 | 約1,990万円 | 約2,780万円 | 約4,060万円 |
35歳 | 30年 | 1,080万円 | 約1,630万円 | 約2,300万円 | 約3,250万円 |
39歳 | 26年 | 936万円 | 約1,350万円 | 約1,860万円 | 約2,520万円 |
※上記は概算です。利回りは将来の運用成果を保証するものではありません。計算には将来価値(FV)の公式を用いており、便宜上の前提(毎月末積立・年利を単純に月利換算)で算出しています。
3. シミュレーション結果からわかること
- 積立期間が長いほど、複利の効果で資産は大きく成長します。
- 30歳から始めると39歳スタートと比べて、同額を積んでも運用益に大きな差が出ます。
- 毎月3万円のような「無理のない額」を継続することが資産形成の鍵です。
4. 投資先はどう選ぶ?(初心者向けのヒント)
投資信託(特に低コストのインデックスファンド)が初心者向けです。毎月3万円であれば、1~2本に絞って長期で積み立てるのが分かりやすく続けやすいでしょう。具体例は:
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) ― 世界分散でリスク低減
- SBI・V・S&P500インデックス(米国大型株中心) ― 成長性重視
運用商品選びのポイントは「低コスト」「分散」「継続のしやすさ」です。
5. 実際に始めるには?(口座開設の流れ)
新NISAで積立を始めるには、証券会社での口座開設が必要です。主要ネット証券(例:SBI証券、楽天証券など)はオンラインで開設が可能で、手順は概ね以下の通りです。
- 公式サイトから口座開設を申し込む
- 本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証)を提出する
- ログインID・パスワードを受け取り、初期設定を行う
- 新NISA利用の設定を有効にする
- 銀行口座を連携して積立設定を行う
まずは口座だけでも開設しておくと、いつでも積立を始められる状態になります。

まとめ
毎月3万円でも、30代から長期で積み立てれば将来数千万円の資産を目指せる可能性があります。新NISAは非課税で運用できる強力な制度ですので、「小さく始めて長く続ける」方針で取り組むことをおすすめします。まずは証券口座の開設を検討してみてください。
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